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[188] - 2001/09/01 (10:01)

新しいお墓 ”&”安堵


新しいタイプのお墓をデザインしました。

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このお墓は、所謂永代供養墓同様に、生前契約のもので、有期限後の合祀が予定されているタイプのものです。



>詳しくは以下のブランドブックをご覧ください。
”&”(安堵)ブランドブック



(背景)
ご存知かと思いますが、今の社会では、従来の家族墓タイプを継承するのがかなり難しくなって来ている背景があります。核家族化や少子化、晩婚化などにより。高度成長期やバブル期に開発された大規模霊園なども墓地区画が虫食い状に空いてしまって、維持管理が難しくなっています。


(2人のお墓“&”安堵)
このお墓は、そうした状況に対応するために考えられたお墓です。有期限のこのお墓は、2人用専用で、一緒に入る2人は家族でなくとも、自由な間柄で入ることができます。友だち同士や異宗教同士、同性同士でも大丈夫な、墓参りもピクニック気分で行くことができる明るいイメージのお墓です。


(デザイン計画)
・形状
このお墓は、直径20㎝φ、高さ1.2mの杭状のお墓です。中が中空になっており2人分のお骨が入ります。
生前に2人で契約し、片方の死後から順にお墓に入ります。残された方が墓参り時に、ちょうど抱きしめ易いような高さ/大きさ設定にしてあります。(霊園で女性にリサーチしたら、ちょうど胸が当たる高さで良いとのことでした)

・レイアウト
こうしたタイプのお墓を出すことで、従来の家族墓が廃れるのが早まるかもしれません。でもこの小さな20㎝φのお墓は、ひとまとまりのサークルとして集団をなしながらも、常にその中のメンバーが更新され続けるという仕組みをとることも可能です。新しいタイプの家族墓でもあります。

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大小様々な大きさの円を描く列柱状のお墓”&”(安堵)(森林公園昭和浄苑)

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円を描く列柱の間を回遊路が抜ける(森林公園昭和浄苑)

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植栽とお墓が交互に、直線状に並ぶ(船橋昭和浄苑)

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列柱のお墓の間を子供たちが走り回る(船橋昭和浄苑)


また昨今の社会状況を反映した、様々に細分化された小集団(学校やサークル、仲良しグループ、地域社会や商店街など)など、従来の家族・親族墓等に代わる新しい社会集団墓に対しても、大小様々なレイアウトのでのお墓としての纏まりある配列が可能になります。

もちろん単純に、虫食い状に空きが問題になっている大規模霊園の区画を埋めるのにも役立ちます。


(まとめ)
従来の血縁によるお墓の継承に代わり、様々な関係による結縁でのお墓の継承に移りつつあります。既に「墓友」という言葉があるぐらい時代は動いているように思います。家族墓なのか個人墓なのか、はたまた墓石すら持たない海洋散骨などの方に行くのか。そんな状況の中に新たな一石を投じることができればと考え、この墓を企画・デザインしてみました。


押尾章治




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